Our story 【#002】 Filledwithの母体について (後編)

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| 母体について(前編)からの続き

さて、Filledwithの母体は糸屋さんともうしましたが、国内生産型のアパレルさんを主にとお伝えした通り、残念ながらそのマーケットは衰退していってしまっております。おそらくこれからも。。。

糸のまま卸すだけでなく、ニット製品のOEMを手掛けたり、手芸糸として小売りをはじめたり、いろいろと奮闘してきたわけですが、我々も嬉しくない影響を受けたりもしてきました。

製品OEMのお仕事は経験が乏しく、難しいセーターの依頼は出来るだけ避けて比較的短時間で完成できる帽子などの小物を中心にやってきました。そしてたまたま数年前に受けたセーターの仕事がうまく進み、毎シーズンお仕事を任して頂けるようになった矢先、編み加工をお願いしていたニット工場さんから事業撤退を告げられてしまいました。。。

とても珍しい編み機で次の引き取り手さんに依頼をすればいいと言われたのですが、このご時世のせいなのか引き取り手さんが現れず。。。

「自分でやってしまおう」となったわけです。

そして工場に居られた当時72歳のプログラマーの方に相談したら「いいですよー」ってアルバイトで手伝ってくれることになったので、思い切って機械買いました。5台。そして工場をそのまま賃貸で借りて、ニット工場を持ってしまったのです。

糸屋さんやりながら生産背景の廃業、倒産などでの背景切り替えを何度も繰り返し経験してきて、ちょっとそういうのに疲れてたのもあります。依頼先変えたらいつも同じようにいかないんですね。そして不良品いっぱい生んでしまったり。やっと落ち着いたと思ったらまたそこも事業撤退とか。。。

もともと工場勤めから仕事スタートしたのもありますね、工場持ちたかったんです。

なにはともあれ、ニット工場持ちました。
未だに看板すらあげてませんが、MONDOFIL FACTORYって命名になってます。

Written by staff H


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